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備忘録として日記を書いています。

食べ放題

この前久しぶりにしゃぶしゃぶ食べ放題の店に行った。

コロナ禍になってからは全く行っていなかったのでずいぶん久しぶりだった。

70分食べ放題だったので急いで食べた。食べすぎて食べられなかったが締めのラーメンやうどんもあったのでもう少し時間があれば胃を休めてから最後に食べることができたと思う。

やはり食べ放題は90分が適していると思う。

 

いつも思うがしゃぶしゃぶで出てくる食べ放題の肉は、豚肉と牛肉の違いがわからない。牛豚コースを頼んだが、次からは豚コースでいいと思う。

もみじおろしが辛いものだというのを知らなくて大根おろし感覚で大量に入れてしまった。

そろそろそういうのがわかるようになりたい。

 

しゃぶしゃぶを食べに来た子供がマクドナルドが食べたいと言っていた。

さすがにその感情は湧かなかったので少なくともその子よりは大人になったんだと思う。

でもポテトとナゲットは食べたかった。

英会話教室

私は週に一回英会話教室に通っている。

元々は会社で英語を使う仕事もしていたので勉強のために通っていたが、今では趣味のような感じになっている。

習い始めたころよりは聞き取りも会話もできるようになってきた。

 

英会話教室はグループレッスンかマンツーマンレッスンかを選択できて、私は価格も安いのでグループレッスンをしている。

メンバーは日によって変わるが大体いつも2~3人でレッスンしている。

 

たまにみんな都合が悪いのか先生と自分だけの時がある。

そのときはグループレッスンの価格でマンツーマンレッスンを受けたように感じて、得をしたような気分になる。

しかし他の人がいるからこそ面白いこともある。

 

授業の最初に最近どんなことがあった?と先生に聞かれるので各々最近あった出来事を英語で表現する。

私は基本的にインドアなので毎週そんなに面白い出来事が起きない。

でも他の人の話を聞いているといろんな出来事が起きている。

学生は免許を取ってスノボーに行き、実は楽器をやっているという男性はコンサートに向けて練習をし、税理士の男性は父の日に息子さんからお手紙をもらって感動し、看護師の女性は筋トレに励んでいる。

 

私もなんとかひねり出して今日は部屋の片づけをしましたとか美容室に行って髪の色を変えましたとか言う。

 

もっと面白いことがあればいいのになと思いながら眺めの良いベンチに座ってぼーっとしていたら一時間経っていた。

喫茶店でのひととき

私はすぐに疲れるので出かけるとよく喫茶店に入る。

都会ではないが田舎でもない、ちょうど良い場所に住んでいるのでチェーン店のカフェや喫茶店がたくさんあってとても助かっている。

いつものようにカフェに入ってドリンクを飲んでいたら隣の席に三人組が着席した。

40代~50代くらいだろうか。男性一人と女性一人。

何も気にせずスマホでゲームなどをしながら座っていると隣の席で会話が始まった。

どうやら一組の夫婦とそのどちらかの親類の女性のようだった。

親類の女性がけっこうな額の借金をしてしまっているのでお金を貸してくれないかと、要約するとそのようなメールを受け取った夫婦が詳細を聞き出すためにカフェに入ったらしい。

メールは読んだが経緯はどういうことなのか、なぜそんなことになったのか、ほかの人は知っているのか、いろいろ確認した後、ここで自分たちがお金を貸して借金がなくなったらあなたはまた同じことを繰り返すから今後どうしていくつもりなのか改善案が必要だがどうするつもりなのか等々。

私は隣で聞きながらその論理的でわかりやすい説明に感動した。

自分がもし他人からお金を貸してほしいとか言われたら絶対こういうふうにしようと思った。貸さないし誰も言ってこないけど。

 

カフェや喫茶店で一人で座っているといろんな人の話を聞くことができる。

普通に暮らしていると絶対出会わない人が多くて興味深い。

絶対にそれ騙されてるだろっていう謎のマルチみたいなカードの良さを語っている女性、俺ずっとお前のこと騙してたんだって急に暴露しだす男性、私の方が彼氏に愛されてるマウントを取り出す女性、それ本気なのかネタなのかどっち?と思うくらい意識高い系単語を使って会話を続ける会社員風の男性、ひたすら会社の愚痴を言い続ける男女。

人間っていろいろあるなと思ってとても面白い。

夏の思い出 2021

私は大学生のころから一人暮らしをしている。

一人暮らし歴で言うとだいぶ長い。

だが一人暮らしを始めて20年近くたって今年の夏初めて起こったことがある。

もう2か月くらい前の8月の話だが書き留めておこうと思う。

 

部屋にセミが入ってきた。

 

いつどうやって入ってきたのかわからない。

買い物から帰ってきて、買ったものを冷蔵庫に入れているときにかすかな羽音が聞こえた。

もしかしてGなのではないかという予想が脳裏をよぎった。

壁を見るとそこにはセミがいた。

逃げた。

見なかったことにした。

 

私はセミとGが嫌いだ。

大人がこんなに嫌がるかと思うくらい嫌いだ。

 

しかし目を離した隙にセミがどこにいるかわからなくなるのが一番怖い。

ホラー映画でよくある急に現れるやつをされる。

いきなり目の前に現れたら半狂乱になる自信がある。

なので位置を把握しつつどう対処するか考えないといけない。

 

Yahoo知恵袋に同じような境遇の人の投稿が残されていた。

頼りになるのは先人の知恵である。

セミ素手で捕まえることなどできないし、捕まえる道具もない。

殺虫スプレーなどを使ったら処理をしないといけない。

いくつかある対処方法の中で、素手で触る必要がなく、できれば生きたまま逃がす方法がないか探した。

布で包んで逃がすという案があった。

これだと思った。

 

しかしセミは壁のけっこう高い位置にいた。

背が届かないのでどうすることもできない。

そうしてじっとセミを見ていた。

 

飛んだ。

狭いワンルームの中をセミがいろんなところにバチバチと当たりながら飛び回った。

私はただただ震えて何かに祈った。ゲームでいうMPがどんどんすり減っていくのがわかった。これが精神攻撃なんだなと思った。地獄の時間だった。

 

ついに体力を消耗したのかセミが地面に落ちた。

私はいらなくなった布を残り僅かな精神力を振り絞ってかぶせた。

そして包んでつかみ、セミだけを外に出すことに成功した。

 

一番長い夏の一日だった。

 

よく考えたらセミは部屋の中では一回も鳴かなかった。

それだけが救いだった。